板橋本町の商店街の中ほどに、大きな2本の木と小さなお社、たくさんの絵馬が掛かった棚のある場所があります。
ここが江戸時代から続く中山道の名所・縁切榎(えんきりえのき)です。
地図ではココ↓
板橋区本町18-10です。
縁切榎の裏手は、いたばしボローニャ子ども絵本館といたばし総合ボランティアセンター。
地元の名所・縁切榎について、いろいろな視点から学ぶ「いたばしものがたりプロジェクト 縁切榎」が、2018年9月24日、いたばし総合ボランティアセンターで開かれました。
第一部:歴史講座「“縁切榎”と、富士講・身禄伝説」、
第二部:紙芝居「縁切榎と身禄さん」とプロジェクト交流会
第三部:「柳亭こみち落語会」
私は第一部と第三部に参加してきました。
縁切榎とは?
榎の樹皮を削り取り、水から煎じ、これをひそかに願をかけた相手に飲ませると、男女の悪縁が切れ、また断酒が成就するとされ、多くの人々による信仰を集めました。
(板橋区公式サイトより)
京都から江戸へ、中山道を使ってお嫁入りする公家のお姫様も、縁切榎の前を通過することを嫌って迂回路を使ったとか。
そんなにスゴイ力を持ったパワースポットなのです。
【第一部】
歴史的な背景などを、歴史家・葛城明彦先生のお話でうかがった後に、
会場すぐ近くの縁切榎で現地を見学。
絵馬には、上司への不満や不倫問題など、ドロドロとしたイマドキのお願いごとがいっぱい(@_@)
全国的に見ても、縁結びの神様は数あれど、縁切の願いをきいてくれるところは数少ないらしい。
テレビなどでも紹介されるので、全国から祈願者が集まっているそうですよ。
縁切榎を見学した後は、本町~仲宿界隈の史跡を散策。
今はマンションになっていますが、初代の榎はここにあった旗本のお屋敷の中の木だそうです。
江戸時代の文化として、本町商店街から国道17号を渡ったところにある氷川神社の富士塚も見学。
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仲宿のライフのところには、板橋宿の本陣があったり。
遊郭やお寺の跡など、案内していただかないと知らないこともたくさん!
第一部の最後は、不動通り商店街のいたばし観光センターで散策してきた道のりを確認~。
葛城さんいわく「まだまだこんなところもあるんですよ~」
縁切榎近くの長寿庵の「榎蕎麦」は、つけだれにエノキダケがいっぱい。
縁切榎にちなんだメニュー、とのことで、散策後のランチに選びました。
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【第三部】
縁切榎は落語の演目にもなっているんです。
そこで第三部は、これを持ちネタにされている柳亭こみち師匠の落語会。
落語会では、古典落語の定番「幇間(たいこ)腹」と「縁切榎」の2席を演じてくださいました。
落語「縁切榎」は明治時代の名人・円朝作と言われている作品。
優柔不断な主人公をめぐるラブコメみたいな作品です。
でも、今は演じられる落語家が少ないそうで、貴重な機会となりました。
板橋とは古くからずっと長~い縁でつながっている縁切榎。
やっばりタダの木ではないことがよぉ~くわかりました!
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