JR板橋駅近くにぶっ飛んだ居酒屋が誕生していたこと、ご存知ですか？
こちら↓
『文化的酒屋リズム』という名のヘンテコ居酒屋。
地図ではここ↓
住所は北区滝野川6-86-10 2Fです。
板橋駅の踏切、ツタヤの正面にある細い路地。
この通りはもはや板橋駅の名所といっても過言ではないかも。
ここだけが異空間...。
その路地の中央あたりにお店の入り口があります。
置き看板も言っています。
よし、行ってみよう。
階段をのぼったところにあるウェルカムボード。
すでにワクワク感、いやドキドキ感がとまりません。
勇気を振り絞ってドアを開けると......
おわ！
なんだココ！？
もしかして、あの階段は異次元空間へのトンネルだったのか！？
このヘンテコ居酒屋について、マスターの寺崎さんにお話を伺いました。
― えーと......マスターはオーナーさんではないんですか？
寺崎さん： オーナーはリズムちゃんなんですよ。
リズムちゃんは不在なんですけどね(笑)
― な、なるほど...。なんでこんなぶっ飛んだお店になっちゃったんですか？
寺崎さん： 料理にしろお酒にしろしっかり学んだことがないんですよねぇ。
ほとんどがオリジナルで、ヘンテコりんな料理ばかりというか......むしろちゃんと習ってないからこそ思い切ったことやっちゃえみたいな。
料理で勝負しようっていう感覚はないんです。
料理が美味しいこともお店の魅力の一つだとは思いますが、トータルな意味でお客さんが楽しく過ごしてくれる場を作りたいと思っています。
寺崎さん： バーとか居酒屋とかいうくくりに縛られたくないです。
ここは好きな感じでやってるから、お客さんも好きにやってくださいね、そんなスタンスでいけたらいいなって。
― 以前はどんなお店をやってたんですか？
寺崎さん： 池袋で「マッシュマンズカフェ」っていうお店をやってました。
東口の豊島区役所が昔あったところ、やっぱり2階のお店でした。
板橋あたりだったら知ってる方もいるかもしれないですね。
「マッシュマンズカフェ」の名残りが。池袋の伝説的なカフェなので知ってる人も多いかも。
― 板橋にはあまりないタイプのお店ですね(笑)
寺崎さん： 僕らしいお店を作って、板橋で勝負したいなって思ってます。
もう51なのでカフェやる年齢じゃないし、これからは飲み屋のオヤジになろうと(笑)
― ちなみになんで店内こんなに赤いんですか？(笑)
寺崎さん： 赤にこだわりがあるわけではないんですけど、圧倒的なお店にしたいってのがあって。
なんだここは？っていうお店にしたいんですよね。
かわいい！って言われることが多いんですけど、僕としては怪しいって言われたいんですよ(笑)
― 下北沢とかにありそうなお店の印象を感じるんですけど？
寺崎さん： お客さんからは高円寺系だねって言われました(笑)
― 場所はなんで板橋を選んだんですか？
寺崎さん： 近くに住んでるんです。
自転車で通えるところを探していて、板橋はずっと狙ってました。
― 板橋の中でも、この通りって...ここをねらってたんですか？
寺崎さん： この通りを狙っていたわけではないです(笑)
でも、面白いかなって思ったんですよね。
ただ、実際オープンして1ヶ月ぐらい経ちますが、やっぱり難しいなって感じてるのは間違いないです(笑)
― ぶっちゃけ来店ゼロの日ってありました？
寺崎さん： おかげ様でゼロはないです(笑)
あぶない日はいっぱりありました(笑)
お店の課題は宣伝。SNSで紹介するといいモノもらえるみたい。
ガタン・ガタン、ガタン・ガタン、ガタン・ガタン......
― あれ、この
音って...？
寺崎さん： あ、電車通ると揺れるんですよ(笑)
― こういうのを面白がってくれればいいですよね(笑)
寺崎さん： 変なお店だなって思ってくれたら、それでいいかなって(笑)
― 店名の「リズム」ってどういう意味なんですか？
寺崎さん： 覚えやすい名前にしたかったのと、趣味の音楽にひっかかる名前にしようかなって考えてました。
― オーナーに”リズムちゃん”を抜擢するアイデアはどのように降りてきたんですか？
寺崎さん： お店のキャラクターを作ろうとは最初から考えていました。
女の子のリズムちゃんっていうのはマジックで手書きしました。
リズムちゃんってバンドのボーカルだったんだ！
他にもバスのグルーヴちゃんとドラムのビートちゃんもいるんですね(笑)
― お店の楽しみ方ってどんなイメージでしょう？
寺崎さん： お客さん同士で会話が自然に生まれたりするんですよね。
僕も話をするんですけど、そこが楽しいですねー。
地元の方がほとんどですし、いい意味で交流の場になれるんじゃないかって思ってます。
家でテレビ観てるんだったら、ここ来て、誰かいたらいいなぁなんて使ってくれたら(笑)
今のところ、リピート率はかなり高い感じはありますね。
最初の一歩を乗り越えてもらえれば(笑)
― マスターのオススメ商品って何ですか？
寺崎さん： 個人的にはパスタの「アジアンジャージャートマト」をオススメしてますね。
あとは、煮込み類は間違いないのと、お客さんにはジャークチキンがうけてます。
メニューの一部。
― お酒はどんな感じですか？
寺崎さん： どの辺がでるのかなって試行錯誤してますが......意外とハードなのが出るのでウィスキーの品ぞろえを増やしてますね。
ある程度無難なところを押さえてます。
ドリンクメニューの一部。
― 子ども連れはウェルカムなんですか？
寺崎さん： もちろん大丈夫ですよ。
22時ぐらいまではいつも空いてるんですけど、お客さんが重なると喫煙率は高いです。
小さいお店なのにお座敷もある！ここなら子どもも大丈夫そう。
― 1月はお休みなしで営業してるって書いてありましたけど？
寺崎さん： 今のところお客さんが少なくて疲れないんで(笑)
僕ここにいるの大好きだから、お休みは毎週とかいらないと思ってます。
― さいごに板橋の人たちへメッセージをどうぞー！
寺崎さん： 好きか嫌いかは分かれるお店なので、お客さん次第なんですけど...一度は来てほしいですねー。
最初の一歩の勇気は必要なんですけど、来てさえくだされば値段的に高いお店ではないですし、堅苦しいお店でもないので...。
心配するようなお店じゃないと思います(笑)
料理を少し紹介しておきますね。
「やわらかおっぱい玉子」(580円)
ネーミングで注文する人が多そう。
こらこら！さわらないよ！
ガーリック豆腐(380円)
マスターも認めるリピート続出の人気メニュー。
「マスター、リピートしてる人ってどのくらいいるんですか？」
「2人ぐらいかな」
「ジャマイカンジャークチキン」(730円)
スパイスの香ばしさがたまらない。
お酒がすすみますね。
「厚切り牛タンのデミグラスシチュー」(880円)
トマトでまろやかな自家製ビーフシチュー。
ほら、こんな大きな牛タンが入ってます。
マスターイチオシの「アジアンジャージャートマト」(930円)
うまっ。以前カフェをやってたのもうなずける。
マスターは、料理で勝負しようとは思ってないと言ってましたが、どれもこれも美味しいですね。
飲みにだけじゃなくて、食事にくる目的で来てもいいかも。
帰りはニクいパネルが↓
さいごに
いかがでしたでしょうか。板橋にもこんなお店ができましたね(笑)
このヘンテコなお店、どんな人がやってるか不安になるかもしれませんが、マスターの寺崎さんは物腰のやわらかい気さくで話しやすい方でした。
写真をみても伝わるとは思うんですが、”真剣に”ふざけてるんですよね。
テキトーな人にはできない心配りが店内のいたるところに散りばめられています。
はい。
板橋の名店確定。
このお店に誰かを連れてきたら、きっと尊敬の眼差しを一身にうけることでしょう(笑)
文化的酒屋リズム
北区滝野川6-86-10 2F
03-3917-0910
営業時間： 18:00～翌5:00(心折れるまで)
定休日： 不定休
席数：12席(カウンター4席、テーブル4席、お座敷4席)
喫煙・禁煙： 喫煙可
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